月一コラム 2021/5月

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んかし、んかし。

<首里織>っていつからあるの?

History about <shuri_ori>

はいさい、ぐすーよーちゅううがなびら。月一コラムを半年ほど担当させて頂きます、首里織の職人です。ゆたさるぐとぅ、うにげーさびら。

「首里城は知ってるけど、首里織は知らない」「地元だけど現物も見たことがない」という地元、沖縄の方や学生などに対しての語りかけ、という意図で平易な文章を心がけています。

他地域の皆様は写真と合わせてイメージを膨らませて頂けたら、幸いです。

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人類最古の技術として、編む事から始まっています。葉を裂き、編んでいく。それをどんどん細くし、織り機を導入している時期から織る、と表記できるのでしょうか。

手織りは500年の歴史があると言われています。

首里城内、御内原ウーチバラ(江戸城でいう所の大奥,中国の北京、紫禁城の後宮)では地方から器量の良い方をスカウトし、女官として務め、首里城下町でも士族階級の方が暮らしていました。

沖縄の女性は働き者です。王女から女官まで何かしら手を動かし、養蚕をし、糸を紡ぎ、機織りを喜びとしていました。板張りの風が抜けるお城のことですから、隙間から世界中の要人や、舶来物を見る機会もあった事でしょう。

アジアの宮廷工芸に良く見られますが、城内で過ごしているからこそ、自分の中の表現として、どんどん緻密に、色鮮やかになっていったのかも知れません。

沖縄染織、今では男女問わずたくさんの作り手がいます。

写真は台湾の少数民族の方が沖縄で行ったワークショップ。バナナを裂いた繊維で編み込んだ手工芸「iyu.イユ」って言うんです、と教えて下さいました。沖縄語でもイユ(魚)です。

海を隔てていますが、アジアは繋がっています。

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あーととぅ、うーととぅ、ぐぶりぃさびら

<文章責任・東恩納朋子>

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2021年05月04日