2022/4月コラム

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~ 花 紅 柳 緑
     カコウ リュウリョク
       春の美しい景色・色とりどりの自然の美しさ~


4月に入り二十四節気でいえば「穀雨」~こくう~ 恵の雨が降り種まきの時期・・・
沖縄でいえば、「うりずん」の季節です。
目に映る景色も、眩いばかりの色彩にあふれ、様々なコントラストを感じられるように
なってきました。

ここ日本には様々な伝統色があります。その数なんと、482色。
同じ赤でも、「紅葉色~もみじ色~」 「海老色~えびいろ~」 等・・・98色あまり
青色だと、「青藍~せいらん~」 「紺青色~こんじょういろ」等・・・69色
同じ色でも、様々な呼び方があります。

また、(春)~桜色・山吹色~(夏)~若竹色・柿土若~(秋)~茜色~(冬)~白梅色~
のように、季節を「色」によって表現するのも日本人ならではで、ないでしょうか。
また、これらの呼び名が何とも美しいのです。

「色」は、染織に携わる私たちに、とても身近で密接なものであり、首里織もカラフルで
色彩豊かな多くの色が使用されています。
現代は化学染料も使用されていますが、青色なら琉球藍、黄色なら福木、赤色なら紅花等、
さまざまな植物が使われています。

ですが、「色」とはとても不思議なものです。
そもそも「色」は目で見ているではなく脳で感じるものであり、個人の「感性」
で見えているそうです。
そして、「色」は美しさだけではなく、意味を持ち、力を持っています。

例えば、赤だと精神を高める作用。
青は精神を落ち着かせる作用。面白い事に、赤と青の混合色である紫は、赤と青のどちらでもない
精神のバランスをとる作用があるとのこと。
思った以上に私たちの身体や心に影響を与えているようです。
育児や保育の現場では、「色育」として教育に取り入れている所もあります。

はるか遠い昔・・・古事記時代にさかのぼると日本人が認識していた色は
「赤・黒・青・白」の4色のみでした。
私たちが今見ている色は、古より生活の中で育んできた感性、感覚、イメージなのでは
ないでしょうか。そして、何より自然を愛する心なのだと思います。

だからでしょうか・・・
自然の恵みで染められた色は、どれもとても暖かいのです。

                                 文章:上地ゆき枝




2022年04月15日