2022/12月コラム

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こんにちは。師走に入り、めっきり肌寒くなりましたね。

全国の気温を比較しますと、沖縄県那覇市の気温の高さは群を抜いていて、冬こそ南国沖縄の本領発揮、といった感じです。

ですが風が強いせいか、体感温度は数字ほどではなく、寒さを感じます。

この時期、暖を求めて沖縄にいらっしゃる皆さまには、太陽の光でおもてなししたい所なのですが、さて今日はどんな空模様になるでしょうか。

この仕事をしていて、空模様が気になる、と言えば「洗い張り」の作業の時です。

織り上げた布は、ぬるま湯で洗い経糸の糊をおとします。

この後、着尺や帯のように長さがある物は、数人で伸子張りをして布目を整え、乾かします。

私は、今年も数回、洗い張りのお手伝いをしました。

陽射しを受けて布が少しづつ乾き、紋が浮かび上がる様子はとても美しいものです。

そして、私自身も清々しい気分になれるのが不思議です。

丁寧に織り上げられたその布に背中を押してもらい、さあ私もがんばろう!という気持ちが湧いてくるようです。

そして、それもまた、手織りの持つ力なのではないかと思います。

読んで下さりありがとうございました。

7月から半年間、月一コラムを担当させていただきましたが、新年からは次の織り手へとバトンタッチです。

今後ともよろしくお願いします。

では、皆さま、どうぞお身体ご自愛下さい。

今月のコラムに添える写真は、本日は洗い張り日和、講習生の洗い張りの様子です。

文章:大城和美

 

2022年12月20日