12月16日(木)祝嶺恭子先生を講師にお迎えし、組合員を対象とした「御絵図(みえず)について」の講習会が開かれました。
講習は沖縄の織物の伝播経路から始まり、紋織りや絣の技術が南方の国々から沖縄へ伝わり独自の発展を遂げた事、
特に絣は他に類を見ないほど美しいと賞されている事(身近にあればその存在を当たり前と感じているかもしれないけれど・・・)
御絵図とは何かという基本的な事、それを織る人々はどのような状況であったか等はもちろん、
祝嶺先生ご自身の織の道との出会いや御絵図との出会い、研究のために訪れた各地でのエピソードなど貴重なお話も交え笑いあり、学びありの2時間の講習となりました。
現代の生活様式の中では和装、洋装文化に馴染む図柄、技法で商品としての織物を織る事が殆どです。
御絵図に見られる大柄の絣は、なかなか織る機会が無いのが現状です。
しかしこれらは数ある首里織の技法図柄の中でも、いにしえの琉球王朝の栄華を想わせるものであり「首里織」を織る者として知らなくてはならないものであるという事を
再認識するとともに、祝嶺先生のお言葉に学びを深めたい!と背中を押された人も多くいたことでしょう。
祝嶺先生、ありがとうございました。
※「御絵図」とは・・・ 琉球王朝時代に久米島・八重山・宮古に御用布を織らせるための織物の図柄見本で絣模様や縞模様などが描かれている。