こんにちは。
ニュースで、「秋の訪れを知らせるクワンソウ」のタイトルとともに、鮮やかなオレンジ色の花畑の映像を見ました。
家の花壇でも蕾がついて、昨日より今日膨らみが増し、少しずつ季節が変わりゆくようです。
「秋」が、実りの秋、スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋・・・と様々に表現されるのは、秋の気候が気持ちよく、すごしやすいからなのでしょう。
また月夜の美しさも秋の象徴と言えるかもしれませんね。
世界中でそうであるように、沖縄にも月や星々にまつわるたくさんの民話があります。
織りにおいては、絣には生活に密着したモチーフがありますが、夜空の群星を表した模様もあります。
古の人々は、秋の月夜に何をおもったでしょうか。
月も星々も生活の一部であり道標であった時代、現代の私たちのように癒しを感じたでしょうか。
先日那覇市立図書館で借りた『四季の星空ガイド 沖縄の美ら星』は、星の解説が楽しく、またそれ以上に著者の宮地竹史さんのコラムがとても温かい一冊でした。
ページをめくりつつ、ふと、思いを巡らせたのでした。
さて、私共の組合にとっては、首里織展へ向けて「創作の秋」でもあります。
来月、首里染織館suikaraにて、第46回首里織展が開催されます。
たくさんの皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
全国的に寒暖の差が出始める頃でしょうか。どうぞ皆さまお身体ご自愛下さい。
読んで下さりありがとうございました。
今月のコラムに添える写真は、首里染織館suikaraの3階ピロティから見上げた空です。
文章:大城和美