~ 人の良しあしや ならわしとつれて 覚えずに移る 花の匂ひ ヒトゥヌ ユシアシヤ ナラサシトゥツリィティ ウビラズニウツル ハナヌニウォイ 人の良しあしは普段の生活につれて覚えず表れてくるもので ふっと匂う花の香りのようなもの~ 前にテレビで見た話です。 当時、とても感動した事を、自分より大きなランドセルを背負う子供達を見て 思い出しました。 信号機のない横断歩道で、歩行者がいると車が停止してくれる率、全国第一位の県を ご存じですか? なんと、6年連続で長野県が全国第一位だそうです。とても素晴らしいことです。 しかし、どうしてでしょう? 長野県が、特別な交通安全活動を行っているわけではないそうです。 ただ、子供達は、止まってくれた車に感謝の「お辞儀」を返します。 又、親と一緒に車に乗っている際に、自分の親が当たり前のように、歩行者に道を 譲っている姿を見ています。 そして、その姿を見ていた子供達が大人になり、自分がしてもらった事を覚えています。 自身の経験と習慣が、思いやりと感謝の連鎖となり、このような素晴らしい効果を 生みだしているのかもしれません。 これは、日々の生活には勿論、伝統や文化等、全てにおいて共通する事だと思います。 先日、グランドオープンした首里織と琉球びんがたの新しい拠点 「首里染織館 suikara」 近くには小学校があり、登下校の子供達の姿も見受けられます。 子供達の姿を見ては、自分の幼少時代を懐かしんでいます。とてもキラキラした思い出です。 それと同時に、私たちの行いが未来に繋がっていくんだ・・・と。 そう聞くと、何か大きな事のように感じますが、特別なものではなく とてもシンプルな事なのだと思います。 思い合い、労り合い、感謝する。そして、その姿を私達が見せていけたなら・・・ その姿を見た子供達が、これからもずっと繋げていってくれると思います。 文章:上地ゆき枝
2022/5月コラム
2022年05月16日